雑誌【経済界】の特集されたエステート24の代表取締役CEOである秋田新太郎氏の記事を紹介します。
大手損保会社との提携で信頼性を強化そもそもエステート24ホールディングスは、IHや電気給湯器といったオール電化の施工販売からスタートした会社である。PVも取り扱ってはいたのだが、東日本大震災を機に、ニーズや問い合わせが増え、PVを主力商品とすることに踏み切る。時代の要求に応えるべくシフトしたのだ。
とはいえ、経済紙で施工におけるトラブルが多発していることを指摘されるなど、PV業界へのイメージは決してクリーンなものではなかった。製品に対する保証はなされても、工事に対する保証は皆無に近かったからである。
同社はそこに着目し、製品の瑕疵担保責任である「モジュール出力25年」「太陽光発電システム周辺機器10年保証」に加え、「自然災害補償」と「工事保証」を約束するオリジナルの保証サービス「ワールドソーラーワランティ」を企画・導入。PV設置を望みつつも、台風や大雪といった自然災害や、工事にまつわるトラブルで二の足を踏んでいたユーザー層に向け、安心できる要素・条件を付加し、多角的なサポート体制を整えたのである。
「当社では価格競争に巻き込まれて、施工品質を下げることのないよう、社内にコンプライアンス室を設置して監理・監督に努めています」と代表取締役CEOの秋田新太郎氏。
現在、国内18社、海外8社のPVシステムを取り扱い、地形や状況に応じた最適な組み合わせの提案を行っているが、各メーカーの施工研修受講と、認定されたメーカーIDを取得していることはもちろんだ。
さらに「ワールドソーラーワランティ」は三井住友海上火災保険との提携によるものであり、このコミットメントの実現には、同社の売上実績をはじめとした経営状況が判断基準とされる。保険会社のお墨付きを得て、可能になったといえる。
別の表現をすれば、保険の利用が重なるようなら、三井住友海上火災保険との提携も白紙に戻る可能性があるということ。年間約8千件という施工実績だが、実際に保険を利用する機会はまだ一度もないという。一般的な基準を上回る、厳しい社内基準を設定しているからこそである。施工品質に関しては十分以上の体制で臨んでいることがお分かりいただけよう。その後の定期点検についても同社ならびに協力会社が責任を持つ。信頼性という点で同じ土俵に立てるだけの企業は業界でも稀有であろう。
現場の声を反映した自社ブランドが強み だが、これも同社の一つの側面でしかない。生産から販売までの一貫体制が背景にあることが、他社との違いであり、強みといえるからだ。前述した各社の製品の取り扱いだけでなく、国内外で高い評価を得ているメーカーから、太陽電池モジュール、パワーコンディショナー、モニターの供給を受け、自社ブランド「ワールドソーラー」の展開も行っているのである。「日本の国土は決して広くはありませんが、四季の変化に富み、南北に伸びています。つまり、自然環境が大きく異なるのです。当社では、気候風土に応じた製品ラインナップを取り揃え、あらゆるニーズにお応えできるよう心掛けています」と秋田氏は語る。
製販の一元化が、現場の声を反映し、求められる製品の開発と求められるサービスの具現化に寄与しているといえよう。
住宅メーカーや大手流通とのコラボで新たな前進を 同社の今後のビジョンだが、住宅メーカーとの提携によるPVシステムの設置と、大手流通企業との提携による全国の店舗でのプロモーションに力を注いでおり、将来的には、既築から新築へと軸足をシフトすることを念頭に置いている。
また、「ワールドソーラー」というブランドの浸透と全国的なフランチャイズ展開にも積極的に取り組んでいる。「保険やローンといった点でのスケールメリットもありますし、メーカー研修が技術面であれば、当社は営業ノウハウの提供を目指していきたいと考えています。お客様をはじめとして、協力会社の皆さん、そして当社でWIN・WIN・WINの関係を築くことが目標です」と秋田氏。今後の活躍が注目させる企業の一つである。
インタビューで取材に応える秋田新太郎氏
エステート24の代表取締役CEOである
秋田新太郎氏の雑誌【経済界】の特集記事、すばらしいですね。